2022/12/18
子供も大人も伸び盛り‼
自分史上最高の音が出て
今よりもっと音楽が楽しくなる
ホルン奏者・管楽器コーチの手塚由美です。
更年期の不調と演奏の影響について
私のレッスンには
若い方もいらっしゃいますが
どちらかというと40代以上の方が
多いです。
先日レッスンの中で
更年期のホルモンのバランスの影響で
本番が上手くいかないのかも?
という話しが出ました。
私は医者ではないので
更年期のトラブルをなんとかすることは
出来ません。
日常生活に影響がある場合は
ぜひ病院を受診してみてください。
しかし演奏の本番に向かっていく
思考の過程を
生徒さんと考えていくことは
できるかな?と思いました。
脳がストレスを感じ
自律神経にダメージを与えているのかも
しれません。
(以前のブログにも
目の使い方について書きました)
多くの人がやりがちな演奏会前の
出来ないところ潰しの練習は
あなたの役に立っているのかな?
がむしゃらに練習して
あなたが上手くいくなら
いいのですが、そうでもないなら
いつもと違うルートを通ってみましょう。
人間は何か予期しない出来事が起きると
すぐに自分の評価(良い・悪い)
だけに飛びつきます。
本当に事実を見て
起きていることを
そのまま見ることができたら
思考は今までのルートから
変わっていくと思います。
もし本番中にミスがあった時
思った通りの音が出なかったという事実
あなたが観客にどう思われるか?
共演者はどう思われるか?
すぐに思考が評価することに
フォーカスしてしまったら
音楽からどんどん離れていってしまう。
私自身も指導する立場なのに
ミスしたら生徒にどう思われるか?
ミスしたら生徒が減るんじゃないか?
などという考えが浮かんでくると
思うように演奏できないことがありました。
事実に目を向け
ステージの上では
今できることを選択し続ける
それこそが演奏者がやりたいことです。
そんな時におススメなのがGAP
私には役立ったのでご紹介します。
GAPとは
「いま、ここ、あるがままの自分」に
スペースを与える
ゲシュタルト・アウェアネス・プラクティス(GAP)は
【ゲシュタルト療法】の創始者である
フリッツ・パールズに師事した
リチャード(ディック)・プライスが
カリフォルニアのエサレン研究所を舞台に
【仏教】の実践や、【ボディ・ワーク】を
統合して生み出し
クリスティン・プライスと共に発展させてきたワークです。
【心】 【マインド】 【体】
すべての側面からアクセスし
気づき、深く入っていく力があります。
GAPでは
「今、何に気づいていますか?」
などの問いかけと共に
いま「自分自身に起きていること」を感じ、
そこに「時間」と「空間(スペース)」を与え
十分に経験すること。
そしてそこから
「あるがままの自分」に気づき
「存在できるようになること」を
目的としています。
具体的には
・呼吸
・からだの感覚
・聴こえるもの
・見えるもの
・心に浮かぶ言葉やイメージ
・夢
など過去や未来ではなく
現在「いま、ここ」に起きていることに
すべての注意を向け
自分に起きている気づきの探求を通して
無意識に閉じ込めているパターンや
感情、エネルギーなどに触れてゆきます。
例えば風鈴の音が聞こえてきたとします。
その時あなたは何を考えますか?
GAPを学ぶ前の私は…
涼しい音、キレイな音、夏って感じる。
事実より思考が優勢になります。
もちろんそれもありですが…
これをGAPの基本から考えると
自分の外からくるもの
風で揺れている風鈴が見える
風鈴がクルクル回っている
透き通ったガラスで作られている
ガラスがぶつかる音が聞こえる
周りの葉っぱの揺れている
など
体の中からくるもの
窓を触って開ける
風に当たって涼しく感じる
呼吸がゆったりする
ごろっとしたくなる
思考
ガラスの音は好きで、飲み物に氷を入れて
振るのが好き。
透き通るものが好き。
光が反射しているのが好き。
お祭りを思い出す
いつどこで買った風鈴か?考える
私たちは一瞬のうちにいろんなものを見て
感じ、考えています。
この練習をしていくと
事実そのままを見る練習になり
ステージの上で自分が演奏するために
建設的に考え続けられます。
GAPの基礎練習の内容
よかったら誰かとペアになって
お試しください。
聞いている人はただ聞くだけ。
①〜③まで3分間言葉にします。
(最初は言葉にならなくても大丈夫、
意識してみるだけでもOK)
①自分の皮膚の外へ注意を向け、
感じた事、気づいたことを言葉にする
②自分の皮膚の内側へ注意を向け、
感じた事、気づいたことを言葉にする
③自分の思考に注意を向け、
頭に浮かんだことを言葉にする
あなたはどんなことに気づきましたか?
ミスが起きた時、次、次へ進むために
練習の時からやれることは何だろう?
そんなことも練習の中入れていくと
本番での脳のストレスは少なくなると
思います。
それではまたね ♪